酷暑が続く2025年8月。全国いか釣り漁業協会はジャパンインターナショナルシーフードショーに出展しました。
2023年と同様に開洋漁業(株)、八戸いか釣漁業振興協議会、(国研)水産研究・教育機構 開発調査センターなどに、展示や試食の応援をしていただきました。
会場をざっと見渡すと、以前は国内の大手水産会社の定位置であった特大ブースのエリアに、中国を始めとした外国の企業が更に増えているのが気になります。
ムラサキイカの標本(国立研究法人水産研究・教育機構 水産大学校:所蔵。この展示の為に、わざわざお送りくださいました)が目を惹く当協会のブースには、ムラサキイカを使った「寿司」「缶詰」「あぶり」「まぜご飯」の試食がずらりと並びます。特に好評だったのは「寿司」。1日2回から3回の配布時には、それぞれ開始からあっという間に品切れになりました。
そして発売を控えた新商品の見本(発売日が決定次第、協会HPに購入方法等を掲載します)である「ムラサキイカ混ぜご飯の素(仮)」(開洋漁業株式会社)も、召し上がった方々から高い評価を頂きました。
スルメイカの不漁が続く中、ムラサキイカがピンチヒッターとして大活躍してくれています。関連各所の熱心な商品開発により、どれも美味しく価格も安定していますが、それでも「やはりこれにはスルメイカでないと…」という声は減りません。
そのような状況の中、本協会の中津会長は昨年度開催の「第21回シーフードショー大阪」のセミナー「関西人が知らないムラサキイカの世界」の講演をはじめ、水産研究所やJAFIC等の勉強会に参加、研究者からスルメイカの今後の動向についての話を聞いた上で質問を投げかける等、この先の水産業界全体を見据えた上での協会運営に取り組んでおります。